シャトー・カルボニュー・ブラン 2010/グラーヴ特級

2015.06.15.Mon.07:37
「シャトー・カルボニュー・ブラン 2010」。
ボルドーのグラーヴ特級。

グラーヴの中でも最大規模のシャトー。
シャトー名は13世紀の初代所有者、ラモン・カルボニューの名前に由来しています。

16世紀には歴史上にこのワインが登場します。
当時のヨーロッパは神聖ローマ帝国の時代。
皇帝の座を巡りハプスブルク家のカール5世とフランス王フランソワ1世が対立します。
結果的に政争に敗れたフランソワ1世はオスマン帝国と手を結びます。
そしてオスマン帝国の皇帝スレイマン1世にカルボニュー領主を使者として送ります。
その際に手土産に持たせたのが、カルボニューのワインです。
しかし、イスラム教ではアルコールが禁止されているため、清涼飲料水として献上します。

カルボニューのワインを飲んだ皇帝は、
「なんでおたくの国にはカルボニューがあるのに、ワインなんて愚かなものを飲むの?」と言ったとか。

実際に18世紀にはオスマン帝国にミネラル・ウォーターとして販売していた記録が残っているそうです。

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このラベルのモチーフは「ホタテ」。
このあたり一帯は、キリスト教の三大巡礼地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路にあたります。
ということで巡礼のシンボルであるホタテが描かれています。

カルボニューは赤も白も特級です。
赤よりも白の方が評価が高く、ヴィンテージによっては20年~30年、熟成できるものも。

生産者、銘柄:シャトー・カルボニュー・ブラン 2010
格付:グラーヴ特級
品種:ソーヴィニヨン・ブラン 65%、セミヨン 30%、ミュスカデル 5%
インポーター:モトックス
開栓年:2015年
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色はグリーンがかったイエロー。
クリアで目映いばかりの輝きがあります。

グレープフルーツのような柑橘系の香りに若々しく上質な酸味と甘味。
若いためか、まだ奥行に欠けてはいますが、時間が経てば、解決しそうです。
やや苦味を感じるのは樽熟成の影響ですかね。

この2010年は長熟の可能性を持つヴィンテージだと思います。
お値段も比較的お手頃でセラーに余裕があれば買い足すところです。

ちなみに2日目は外食したので試していませんが、3日目はさらに甘味が出てきてGOOD(*^_^*)

16.5/20
※個人の嗜好による採点です。

ボルドー グラーヴ格付」、シャトー・カルボニュー、クリア!

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シャトー・カルボニュー・ブラン 2010
Chateau Carbonnieux Blanc 2010

シャトー・クロワゼ・バージュ 2009/メドック第5級

2015.06.12.Fri.12:00
三冠の余韻も終わらぬまま、来週からはコパ・アメリカ。
決勝がアルゼンチン対ブラジル、なんてことになったら素敵です。

顔ぶれ的にはコロンビアとウルグアイが強敵ですが、
ファルカオはスランプ、スアレスは出場停止なので、トーナメントで別の山であれば実現の可能性は高いかも。
そんな希望をあっさり阻止しそうなのは開催国のチリな気がします。

そういえば、前回大会は、パラグアイが1勝もしないまま決勝まで進んでたなぁ(^-^;
※グループリーグはすべて引き分け、準々決勝、準決勝はすべて引き分けPK勝ち。(公式記録は引き分け)

さて、ワインです。

「シャトー・クロワゼ・バージュ 2009」。
ボルドーのメドック第5級。

まずはパーカーさんのコメント。
「1994年までは過去の不出来からペデスクローとともにボルドーで最も凡庸な格付けシャトーと位置付けられていた。
1995年以降はよくなってきたが、それでも格付けにふさわしいものとはなっていない。
最高の出来でも良好なブルジョワ級と同等でしかない。」

辛辣な酷評。
点数も過去をさかのぼっても70点~80点台。
ボルドーのグレートヴィンテージの2000年、2005年、2009年、2010年も
87点、86点~88点、87~89点、87~88点、と低評価。
これらのヴィンテージはほとんどがプラス補正がかかっているんですけどね。
クロワゼ・バージュは補正がかかってこれぐらい、ということでしょう。

ちなみに一緒に酷評されたペデスクローとまとめて購入した僕はちょっとおかしいのでしょうか( ;´Д`)

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ラベルは雰囲気もあって嫌いではありません。
1878年や1889年のパリ万国博覧会のメダルだそうです。

今回のヴィンテージは2009年。
ポイヤックでも最も軽く、熟成に不向きな早飲みワインだそうですが、丁度、飲み頃でしょうか?

生産者、銘柄:シャトー・クロワゼ・バージュ 2009
格付:メドック第5級
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー26%、カベルネ・フラン4%
インポーター:ファインズ
開栓年:2015年
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色は濃い、とても濃いガーネット。

香りは、ブラックベリー、西洋杉。
これは樽がかなり効いていますね。

軽いワインということでしたが、結構、濃厚。
2009年の特徴を良く表していますね。

ポイヤックらしく質実剛健なワイン。
まだ固さを残していて、飲み頃はまだ先のような気が。

フルーティーでたいてい4~5年で飲み頃になる軽めのワイン、という話だったのですが・・・
うーん。前評判と違いますね(^-^;

16/20 あと5年後に飲んだら+0.5
※個人の嗜好による採点です。

ボルドー メドック格付」、シャトー・クロワゼ・バージュ、クリア!

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シャトー・クロワゼ・バージュ 2009
Chateau Croizet-Bages 2009

シャトー・デュ・テルトル 2010/メドック第5級

2015.05.28.Thu.07:48
「シャトー・デュ・テルトル 2010」。
ボルドー、メドック第5級。

実はこのデュ・テルトルでこのブログでご紹介するメドック格付ワインは31本目。
全部で61シャトーあるので、丁度、半分を超えました!

一応、このブログはフランスワインの主な格付を制覇することを目標にしてきました。
ボルドーの顔であるメドック格付の1/2制覇は、とりあえずの節目です。

記念すべき1本目はシャトー・ラグランジュでした。
2013年11月ですので、約1年半前ですね。
ここまでは割と駆け足でしたが、ここからはゆっくりいこうかと思います。
熟成が必要なワインが多いですしね(^-^;

さて、シャトー・デュ・テルトル。
AOCマルゴーの中でも最も標高が高い位置にあるシャトーです。
シャトー名の「テルトル」とは高台を意味します。

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パーカーさんは「ボルドーの格付けシャトーの中で最も過少評価されている」、
「ボルドーの格付けシャトーで最もお値打ち品のワイン」と評価しています。

とはいえ、現在の値段は他の第5級のワインとさほど変わらない気が。
むしろやや高め?
パーカーさんの一言で値上がりしたのかもしれません。

生産者、銘柄:シャトー・デュ・テルトル 2010
格付:メドック第5級
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ20%、プティ・ヴェルド10%
インポーター:ファインズ
開栓年:2015年
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ブラックベリー、さわやかなミント。
強めの樽の香り、煙ったさもあります。

果実の凝縮感がかなりあり、ヴィンテージをよく表していますね。
パワフルでありつつも、しなやかさもあります。

このパワフルな感じは好みがわかれるかも。
10年後の姿を見てみたいワインです。

16.5/20
※個人の嗜好による採点です。

ボルドー メドック格付」、シャトー・デュ・テルトル、クリア!

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シャトー・デュ・テルトル 2010
Chateau du Tertre 2010

シャトー・ボイド・カントナック 2008/メドック第3級

2015.05.24.Sun.14:40
「シャトー・ボイド・カントナック 2008」。
ボルドー、メドック格付の第3級。

「カントナック」と名がつくワインはいくつかあります。
格付クラスだけでも3つ。
・シャトー・ブラーヌ・カントナック(第2級)
・シャトー・ボイド・カントナック(第3級)
・シャトー・カントナック・ブラウン(第3級)
カントナック村のワインなので仕方がないのですがややこしいですね。
(AOCはマルゴー)
揃いもそろって金ピカのラベルなのは何か意味があるのですかね(^_^;

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パーカーさんは、この3つの「カントナック」について下記のように表現しています。
「ボルドーをよく知らない人は、カントナックという名前が一部共通するものの、
もっと有名でしかも良質なワインをつくっているブラーヌ・カントナック、カントナック・ブラウンと
混同することがよくあるのではないかと私は思っている。」

この3つの「カントナック」の中では「ボイド・カントナック」が下ということですね(^_^;
ついでに言えば、「3級に値しない」「荒削りでやつれたワイン」「私の購買リストに載ることはない」、
と散々な評価ですね。

しかしながら、10年ほど前に「神の雫」第4巻で「仮面舞踏会の情景が浮かんでくるようなワイン」
と紹介されたことでブレイク。
日本では評価の割には少し割高なワインとなってしまいました。

名前の由来は、以前の所有者、ジャック・ボイドから。
ちなみにセカンド・ワインはまんま「ジャック・ボイド」という名前です。

生産者、銘柄:シャトー・ボイド・カントナック 2008
格付:メドック第3級
品種:カベルネ・ソーヴィ二ヨン 60%、メルロ 25%、カベルネ・フラン 8%、プティ・ヴェルド 7%
インポーター:ファインズ
開栓年:2015年
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色は濃いめのガーネット。
とても澄んでいて状態は良さげ。

香りはブラックベリー、タバコの煙がくすぶった感じ、
黒コショウのスパイシーさもあり、むせ返るような香り。

果実味と酸味のバランスが優れ、マルゴー産らしく、非常に滑らかでエレガント。
パーカーさんが言うほど、荒削りでやつれたワインではないですね。

神の雫のような「仮面舞踏会・・・」は感じなかったけど(笑)

割と、おいしく飲めました(*^-^*)

16.5/20
※個人の嗜好による採点です。

ボルドー メドック格付」、シャトー・ボイド・カントナック、クリア!

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シャトー・ボイド・カントナック 2008
Chateau Boyd-Cantenac 2008

シャトー・デミライユ 2009/メドック第3級

2015.05.15.Fri.11:04
バルセロナがチャンピオンリーグの決勝進出!
今シーズンはリーガもあと1勝で優勝。国王杯も決勝。
史上初の2回目の三冠まであと3勝!

といきなりサッカーの話題ですが、去年が無冠ゆえに喜び倍増なのでご容赦を。

さて、今回はちょっと前に飲んだワインです。

「シャトー・デミライユ 2009」。
メドック第3級。

シャトー・デスミライユ、と表記する場合もあります。
「S」を発音するかどうかの違いですね。

17世紀ごろの所有者、弁護士のデミライユが名称の由来。

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第一次世界大戦中に敵国に没収されて以来、小分けにされて売却されてしまった悲劇のシャトー。
建物はシャトー・マルキ・ダレム・ベッカーへ、畑はシャトー・ローザン・セグラなどに分売。

その後1938年にはシャトー・パルメの一部として取り扱われていたそうな。
しかし、1980年にリシュアン・リュルトンが離散した畑を買い集め、見事、シャトー・デミライユとして復活。

格付は第3級ですが、知名度は・・・・比較的低めな感じです。
ラベルデザインも単調ですね。

生産者、銘柄:シャトー・デミライユ 2009
格付:メドック第5級
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロ30%
インポーター:モトックス
開栓年:2015年
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色は濃いガーネット。

ブラックベリーの果実味いっぱいの香り。樽香も結構、強い。

味わいとしては、果実味の凝縮感が前面に押し出ていますね。
複雑さはなく、極めてシンプルな造り。

2009年というグレートヴィンテージであるが故に、果実味重視でやや味気なさを感じますね(^_^;

とはいえ、そこら辺りの薄っぺらいテーブルワインとは一線を画します。

16/20
※個人の嗜好による採点です。

ボルドー メドック格付」、シャトー・デミライユ、クリア!

シャトー・デミライユ 2009
Chateau Desmirail 2009
※写真撮り忘れた・・・・(・_・;)